楽しい春のご挨拶カード  ~~導電性インクを使って回路を作る~

皆さんこんにちは。にこりんです。

春がやってきました。春は美しい。けれど花粉症の季節でもあります。 今年はCOVID-19の騒ぎも重なって、本当にざわざわの春ですね。 
体調はもちろんですが心の具合にも十分気を付けて過ごしましょう!クラフターは自宅で楽しめることがたくさんあるからこの状況には強いはず!そして体を動かすのも大事です。お散歩も忘れずに。

今日のプロジェクトは、春のカードにしました。 かわいらしいウサギ君が花のバナーを上げて春をお祝いしています。このバナーをつなぐ銀の線ですが、導電性インクのペンで書いてあるんですよ。なので絵としても、回路としても役割を果たしているのです。 
ちょっと面白いでしょ?






必要物品



Circuit Scribe Conductive Ink Pen; 導電性インクのペンです。 ボールペンタイプで、サクラのジェリーロールに似た形。細い線がキレイにかけます。もともとはプリンターで基盤を印刷するのによいインク。それを紙にペンで描いて使えるように考えられたものです。導電性がどんな紙に描くか、インクの厚み、線の太さによってすごく影響を受けるので、そこがちょっと工夫を要する点かと思います。
Glossy Photo Paper; インクジェットプリンター用の光沢写真用紙 これが、すごく大事だと思います。ペンのメーカーも写真用用紙を推奨しています。このインクで描いた回路の導電性はどんな紙に描くかで大きく違いが出ます。紙に描いた時の乾き方、滲み方、そういうのがインクの導電性を発揮できるかどうかに大きく影響しているのだと思います。印刷用インクの色を美しく発色させて、即座に吸収しすれを防ぐ工夫やすべすべといった光沢写真用紙が相性良いのかなというのが、ど素人の推測です。
通常の紙に描いた場合は、かなり抵抗が高くなるので、普通の銅箔テープと同じ感覚で使うことは無理でした。

ちなみに、普通の紙×3Vのコイン電池で光らせるには、
1)回路をとても短くする。合計で2cmとか(笑い)ミニミニなものを作るにはスペース要らないし良さそうです。
2)線を5mm程度まで太く書き足して回路を作る。(せっかく細いペンなのに、太いラインに書き足すのは、ちょっと利点が生かせていない気もしますが。)
3)電圧を上げて回路抵抗があってもLEDに十分な電圧がかかって電流が流れるようにする。(メーカーのキットは9Vの乾電池を使っているようです)

という工夫が必要ですが可能ではあります。この辺りに興味がある人は、こちらの動画をどうぞ。
スペース的に3Vのコイン電池を使い私達カードメイカーにとって、このペンの良さを最大限生かしつつ回路を作るのを楽しむには、3)を使うのがベストかな。と結論しました。

Chibitronics (チビトロニクス)導電性布テープパッチ; 電池と回路を確実に接続するために使います
・ 3Vのコイン電池 ; CR1216(写真中の電池はCR2016ですが間違いです。ごめんなさい!)
・Lawn Fawn mushroom border

パーツづくり

・ウサギ、花のバナー、棒は白い紙をダイカットして、コピックで色を塗る
・パーツを貼り合わせる
・緑の紙をダイカットして草を作る

回路を描く

 抵抗の少ない(導電性の良い)回路を作るコツ; 
インクがかすれないようにしっかりした線を描くために
 ・インクをしっかりペン先に来るように振る。(水銀体温計のように、ペン先下で振ると良いようです。でも若い人知ってるかな?水銀体温計の使い方とか(笑))
  ・ 描き始める前にペン先をキレイにする。 これはホワイトのジェルペンと同じで、固まりが付いていたりするのできれいにして、少し試し書きしてから使うといいです。  
 ・ ペンをゆっくり進めて、インクが出てくるのを見ながら描くとかすれずにしっかりした線が描けます。


・電池の位置をウサギの頭の裏側に来るように決める
・電池のプラスとLEDのプラス、電池のマイナスとLEDのマイナスをつなぐように回路を描く。
・スイッチの位置は回路に切れ目を作っておく
・ウサギの裏側にファブリックパッチ あるいは銅箔テープを貼ってスイッチとする。
・LEDの位置にLEDを貼る。(光沢写真用紙はとても粘着力が強いので、貼り直しがとても難しいです。位置に注意して一回で貼り付け成功させてくださいね)
・電池と回路はファブリックパッチあるいは銅箔テープで貼って接続する。(接触だけだと若干心もとないです)
・スイッチの部分をつないで、点灯するか確かめる





組み立て

・ウサギの裏側の縁に細いフォームテープを貼る


・空の色を青のインクで着色
・パーツを回路用紙の上に貼る
・センチメントをスタンプする



出来ました!
このインクで回路を描くと、デザインとしても回路としても機能するってところが面白いですね。



普段は回路を作るのには銅箔テープを使っています。銅箔テープは扱いやすく、薄くて導電性がとても良いので、私達カードメーカーにとってはとても使いやすい素材です。
今日は新しいツールとして導電性インクを使いましたが、他にも色々な導電性の素材の例を紹介します。


3; Electric Paint Bare Conductive
4; 鉛筆 ; 芯の成分の一つ黒鉛が導電性があります。
6; アルミテープ
7; Chibitronics (チビトロニクス)導電性布テープパッチ 他にもいろいろなタイプの導電性布があります。銀、アルミ、ステンレスなどが織り込まれていることで、電気を通します
8;導電性糸 光るマスコットや、糸を使った回路のEikoさんの作品はびっくりでしたね!
9; 針金 アルミ、ステンレス、銅などのいろいろな材質のものが使えます。
10: 家庭用のアルミホイル 台所にありますね!

 家の中を探すともっといろいろあるかと思います。探して試してみると、なかなか楽しいですよー。

お読みいただきありがとうございました。

楽しい週末をお過ごしください。

にこりん

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