ハロウィンの光るスピナーカード 導電糸を使ってみよう!
クラフターの皆様、こんにちは。
ハロウィンが近づいてきていますが何か準備をされていますか?
日本では伝統的な行事ではないけれど、私はこのカードを作ってハロウィンを楽しみたいと思っています。ちょっと怖くて楽しい要素も含む行事で、ご当地(主に北米かな?)ではとても楽しみにされている行事です。
それからチビトロニクスのサイトで導電性の糸の詳しい説明を見ました。こちらのページなんですが、導電糸とは何ぞや?から始まり、使い方の例やコツなど紹介されていますのでご興味のある方はご覧ください。
この導電糸を使ったスピナー、以前何種類か作ったことがあります。1)2)3)
またEikoさんの丁寧で分かりやすい作り方の動画を含む記事もあります。(なんと2017年ですって!)なので、このカードを作ってみたいなという方は、こちらの記事も参考になさることを強くお勧めします。われらの教科書的存在。。。
そんなわけで、「新しい試み」ではないのですが、とても楽しいカードであることと、導電糸にスポットを当ててみたいということで、今回は再びこのカードを作ることにしました。
カードを開くと、骸骨くんがくるくると回ります。そして、プルタブを引くと目が光り、心臓が動き出す、、、!? キャー、こわっ!てほどではないですけれど。ちょっとハロウィン気分を出してみました。
動きはこちらでお楽しみください。
1. 準備するもの
・表紙 ; 4.25x5.5インチ 黒いカード用紙 スピナーの位置にパーツに合わせた大きさの楕円の穴をあけます。(ダイがあればダイカット)
今回はエンボスフォルダーを使ってエンボスをして、インクパッドを擦り付けて銅色の着色をしました。エンボスしたところから質感がぐっと変わるので気に入っています。
今回はエンボスフォルダーを使ってエンボスをして、インクパッドを擦り付けて銅色の着色をしました。エンボスしたところから質感がぐっと変わるので気に入っています。
・回路用紙; 4.25x5.5インチ 黒い紙 少し薄目でも大丈夫です。表紙と重ねて同一に楕円形の穴をあけます。
・カード台紙;8.5X5.5インチ 半分におって、表側に上の表紙、回路用紙と同じ位置に楕円の穴をあけておきます。
・プルタブパーツ; 1/2x2 2枚 ;黒い紙(表紙と合わせています), 1枚;プラ板(タブの補強用)
・スイッチパーツ; 1/4x1.5インチ; 端から1/4インチで山折り、1/2インチ谷折り、1インチ谷折り、1 1/4 インチ山折りと折ります。(下のパーツの説明のところに写真もあるので参照にしてください)
・骸骨のパーツ Skeletons Dance ; Spellbinders; 2枚普通にスタンプします。 1枚は反転イメージになるように、シリコンマットなどにスタンプしたものを写し取る形で作りました。詳しいやり方は、"mirror image stamping"とか"reverse image stamping"で検索をするとたくさんやり方出てきます。
・センチメント これも上のスタンプセットに含まれるものを使っています。
・フォームテープ; 厚さ2mm
・LEDステッカー; Chibitronics
・銅箔テープ; Chibitronics
・導電性布テープ; Chibitronics
・コイン電池; CR2016; 3V
2. 導電糸について
導電糸というのは電気を通す糸です。糸なので縫って回路を作ることができます。ご興味がありましたら、チビトロニクスのサイトの解説がとても面白いのでご覧ください。詳しく、でも分かりやすく、導電糸を使った作品例も掲載されています。
導電糸にもいろいろな種類があります。 今回使ったのはステンレスが編み込まれている糸で、酸化しにくくて強度もある丈夫な糸です。
ピンと張りのある糸なので、結び方によってはゆるみが出てきてほどけやすいかもしれません。テグスみたいな感じ。なので結んで使う時には、ゆるみの出にくい結び方(有名どころは外科結びなど)をお勧めします。 いろいろな使い方ができますので楽しんでみてください。 今回解説ページを読んで初めて知ったのが、この糸は磁石でくっつくということ!
ステンレスが入っているから、まあ、納得なんですが、なるほど。。。となりました。
なので、糸と電池をくっつけてテストしたい時なんかには、小さな磁石があれば手で押さえていなくとも、くっつけることができて便利です。
電気を通すので回路の一部にもなるし、同時に糸としての働きもしてくれるので、糸を使っスピナーカードにLEDを付けるのもお手の物というわけです。
他にもマスコットや洋服などにライトを組み込むこともできるし、アクセサリーなど、いろいろなことが楽しまれています。
余談ですが、この糸を手袋の指先に縫い込むと、自作のスマホ対応手袋にすることができます。
3. パーツづくり
回転するパーツ
今回の主役であるところの骸骨くん。裏表のカバーと真ん中に挟み込む回路の3枚で構成されます。
表カバー; 目と心臓を光らせることにしましたので、目に穴。心臓は透けて見えるようにするために、裏にハート型に穴をあけた黒い紙を裏打ちしました。
回路用紙; 回路を貼らない、手の部分はカット。周囲も少し小さめに切り落として、縁がはみ出ないようにしました。
目と心臓のライトの位置に印をつけて、回路を書きます。導電糸を結ぶ場所は上部と下部に設定 それぞれ導電糸を結んでカード側の回路につなぐ場所となります。その2点を軸にスピンするので、動きが面白くなるように。そして回転したときに穴からぶつからないように設定してください。
裏カバー; 上述していますが、ミラースタンピングで反転させて作ります。今回は裏は光る仕様にしていませんが、回路用紙の裏側も使って両面光らせることもできます。
ベースの回路
スイッチ用のスリットを切ります。特に決まりはなくてデザインを考えて設定できますが、電池から導電糸のポイントまでの間にあることが条件です。今回は向かって右側。右端から1/4インチ、下縁から3/4インチの位置から,長さ 1インチ 幅1mm下の辺に平行な向きのスリット を切りました。次の項目にある写真も」参考にしてください。
4. 回路
骸骨の目と心臓を光らせます。 電池はCR2016を使います。
そしてスイッチはスリットのスイッチにして、マイナスの回路の途中にスリットを作ります。導電糸でパーツと本体の回路をつなぐ計画です。
回転パーツ
回転パーツ内の回路はこのようにしました。配線(テープを貼る)する面積が狭いので、一部プラスとマイナスの回路が重なる形にならざるを得ません。ここを分離させておくために、テープの間にマスキングテープを貼って絶縁する必要があります。下の写真で骸骨の首のあたりに貼ってある黄色いテープがマスキングテープです。
プラスの回路とマイナスの回路がLEDを介さずに直接つながってしまうとショート回路になってしまい、LEDに有効な電気が流れず、光りません。
パーツ内の回路が完成したら、導電糸を接続部位に結び付けます。
今回の配線では、上部にマイナスを下部がプラスになるように回路を作りました。
導電糸を結んだら、糸と回路との接触部位の上から導電性の布テープを重ね張りして、補強します。
回転パーツの部分の回路がちゃんとてきているか、一度確認してみましょう。導電糸は磁石でくっつくので、磁石をつかって、このように電池を接続することができます。
このことも面白くて、何かの仕組みに使えそう。。。
ベース部分の回路
両面テープを電池の場所に貼ります。
剥離紙を剥がしたら、スリット裏側の位置からマイナス側から銅箔テープを貼ります。
スリットを通して折り返し、電池までつなげて貼っていきます。
電池の位置まで貼ったら折り返して粘着面を上にして銅箔テープをカットします。
上から電池をプラスを上にして貼り付けます。
次にマイナス回路の残りを先ほどと同じように、スリットを通して裏側から貼り付けて折り返し、窓の上部の接続ポイントまで貼ります。
最後に電池の上面(プラス側)から窓の下部の接続ポイントまで貼り付けます。
スイッチパーツ
小さな紙を折り曲げてスイッチのスライド部分を作ります。 このスイッチもやはりEikoさんの考えた方法です。このスリットのスライドスイッチについては、本当にたくさんの作品が今まで作られています。
スイッチをいったんスイッチに差し込んでベースの回路とつながる位置に印をつけたら、
スイッチをいったん平らに戻し、銅箔テープを2周貼り付けます。
貼り付けたら優しくへらなどでこすってなじませておきます。
もう一度 スイッチを折ります。 1/4インチ山折り、1/2インチ谷折り、1インチ谷折り、 1 1/4インチ山折り そうすると下の写真のような形になります。
このパーツを再度スリットに差し入れます。 パーツを右にスライドさせると、スイッチパーツに貼った銅箔テープがスリットで切れた回路をつなぐことになり、全体の回路として閉じる。つまり全部つながる。そうすると電流が流れて、機能するわけです。
このスイッチはとても良くできていて、明快 かつ特別な道具はいらない。紙と銅箔テープのみ。ということで以前も今も好きな方法です。
<表面>
<裏面>
回転パーツと回路ベースをつなぐ
つぎに導電糸を結びつける形で、パーツとベースの回路をつなぎます。写真に見えるように回路の外側に小さな穴をあけて導電糸を通して結びました。このままでもきちんと点灯しますが、安定させるために、交差している部分に上から銅箔テープ(導電性布テープも良いです)を貼り足して接触をより確実にしました。
下は回路の完成写真です。
4. 組み立て
最後の仕上げに入ります。
スイッチパーツにプルタブを貼り付けます。表側に一枚と 裏側にはプラ板で裏打ちをしたものを使います。プラ板はタブが折れないように補強目的で入れています。
回路台紙の周囲4辺の端にフォームテープを貼り付けて、表紙を貼り付けます。
さらにそれを、カード台紙に貼り付けます。
センチメントのパーツも付けます。
完成です!
ちょっとおどけた表情の骸骨くんが、おいで!と両手を広げてあなたを待っていますよー。
プルタブを引くと、目と心臓が光り、さらにカードを開けると。。。。くるくる回る!(封筒に入れる前に、くるくると巻いてからカードを閉じて送ってくださいね。)
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