光るアートフレーム チビチップを使って------Love to Code を始めよう!

皆さんこんにちは! 
今回は、”Love to Code"というチビトロニクスが開発したプログラミングをしながら遊べるツールを使った作品をご紹介します。
デザインチームに加わった時の自己紹介用に作ったロボドックのカード。これは自分で組んだプログラムで光り方を変えて皆さんに紹介しました。その時に、自分のブログではそのうちにLove to Codeについても記事を書きますね。と言ったのですが、あれからはや8か月?!あっという間ですね。今年も最後の1/4に入ってきています。

Love to Code この題名を日本語に訳すとしたら、コード大好き!プログラミングで遊ぼう!って感じかな。コードとプログラムってどう違うの?細かい分類はいろいろあるようですが、この冊子の執筆者であるJieによると、どちらでもいいよ。とのことでした。この本の中では、コンピューターに分かる形で指令を書くための言葉がコードあるいはプログラム、そのコード、プログラムを書くことを、コーディング、プログラミングと考えて良さそうです。
このLove to Codeでは今までプログラミングをやったことはない、子どもや大人のクラフターでも楽しく、親しみやすくコーディングに触れられるようになっているのが特徴です。
また、チビトロニクスのウェブサイトでは、Love to Code用にたくさんのプログラムの例が提供されているのでそれを使って簡単に遊ぶことも出来ます。なので、心配ご無用。プログラムについて何も知らないんだけど。っていうあなたもきっと楽しめますよ。私もそうでしたから。(笑)

今日の作品はこちらです!
チビロボットのアンテナがすばやく点滅しています!!この光り方をコーディングで変化させることが出来るのです。どうやって点滅させるかについて、説明していきますね。




今回は、チビチップ&クリップをこの作品に使いました。このチビチップには、あらかじめLove to Codeのドライバーがフォーマットされたマイクロコントローラー(小さなコンピュータ)と6系統(下の写真に0から5番まで数字が見えますね?)のピンがつけてあります。この6本のピンはそれぞれ別々の働きを持たせることが出来て、インプット(情報が入ってくる場所)でもアウトプット(情報を出力する場所)でも、どちらにでも設定できるというもの。具体的には、出力系としてはライトをどんな風に光らせるかをコントロール出来たり、入力系としてセンサーやスイッチからの情報をピンを介して得ることが出来たりするわけです。このチビチップに自分で作ったプログラムを入れたり、何度も新しいプログラムに書き直したりして使うことができるツールです。


チビトロニクスのサイトには、2種類のプログラミングの方法が提供されています。(ページの下の方にあります)
テキストコーディング と ブロックコーディング言われる2種類です
テキストコーディング は、簡単な文章からなりたつプログラムの方法で定型文の組み合わせでプログラムを組んでいくものです。ここではチビスクリプトというプログラム言語が使われています。ぱっと見た目は難しそうに見えるかもしれませんが、構造は簡単で、細かい条件設定やアレンジが自分の好きなようにできるところが利点です。 
もう一方のブロックコーディングは、この定型文をブロックの形にしてあらかじめ設定してあって、その中から選んで、組み合わせて作る感じ。まさにブロック。この色じゃなくてもう少し、明るめの色にしたい。とか、あと数ミリ小さいとぴったりなんだけど。っていうような細かい設定はできないけれど、簡単に組み立てて作れてプログラムの構造を理解するのに、とても良い方法です。また見た目で分かりやすいのでや初心者でも抵抗なく取り組める感じがします。ブロックコーディングで有名な存在の”スクラッチ”、これはプログラミング教育目的でアメリカはボストンのMITメディアラボで開発されたものですが日本語版もあって日本の小学生の教育現場でもよく使われているようですよ。

テキストコーディングとブロックコーディング。下にどちらの方法も紹介するので、お好きな方を選んで遊んでみてください。

初めてプログラミングに取り組む人は、是非チビトロニクスのサイト あるいは、Love to Codeのテキストここから無料ダウンロードもできます!)にあるプログラム例を、まずはそのまま使ってみましょう。そうすると、プログラムの大体の仕組みや構造をつかむことが出来て、アレンジも楽にできると思います。

では、先に進みましょう!
今日の投稿には、Love to Code のテキストのページ画像をクリエイティブコモンズライセンスのもとに引用して載せています。このクリエイティブコモンズライセンスはインターネット時代の新しい国際基準の著作権ルールで、チビトロニクスのテキストブックやサイトに公開されているテンプレートはすべて、このマークのもとに提供されています。クリエイティブコモンズライセンス初めて聞いたぞという方は、是非一度サイトの説明を読んでみてください。 
ちなみに、Love to Codeの冊子についている下のマーク;人型とグルっと回った矢印のマーク の意味は、原作者のクレジット(氏名、作品タイトルなど)を表示し、改変した場合には元の作品と同じCCライセンス(このライセンス)で公開することを主な条件に、営利目的での二次利用も許可されるCCライセンス


これがLove to Codeの中表紙。カエルのファーンや、その仲間たちが出てくるとても楽しくてかわいいテキスト兼ワークブックです。


<必要なもの>
最小限で済ませたければ、チビチップ/クリップ、プログラムを作るためにインターネットにつなげる端末(コンピューター、タブレットあるいはスマートフォンなど)、それから電源があれば大丈夫。
LEDライトが入った回路を作って、プログラムを入れたチビチップをつなぐと、あなたの作品を好きなように光らせることが出来るというわけです。やり方や細かいコツはウェブサイトあるいは先ほど紹介したLove to Codeのテキストブックに全部書いてありますのでご安心を。






1. インターネットにつなげた端末から、インターネット閲覧ソフトを立ち上げ、Love to Codeのサイトを開きます。




2. プログラム例を見ることから始めましょう。





<テキストコーディングを使って>

上の画像 左側のTEXT CODEボタンをクリックして、 Examples>Basic Blinkとクリック。





すると、このプログラムの例が出てきます。これはピン0につながる回路に対して点滅の指令を出すプログラムです。このon, offの次の行にあるpauseの数字を変えることで、オンの長さ、オフの長さを変えることが出来ます。


<ブロックコーディングを使って>
3つ上の画像 右側にある Block Codeをクリック  >Love to Code > Blinky とクリックしていきます。




そうすると次のプログラムが出てきます。随分とテキストとは違う形に見えますが、基本的にオン、オフとその長さを設定して、それをピン0に指令を出している形が分かるでしょうか。時間の長さもプルダウンで選ぶだけ(下の画像赤丸のところ)なので、変更も簡単です。


3.  プログラムをサンプル例から選んで、もしやりたければアレンジを加える。
4.  プログラムをチビチップにアップロードする。(ケーブルをつないでプログラムを端末からチビチップに送る。)
5.  チビチップを回路につなぐ。まっすぐなライン上につながるように注意すること。
6. ライトがプログラムした通りの光り方をします!

<今日の回路> 今日の回路をお見せします。とっても簡単で、初めてのプログラミングチャレンジなので、ライトを一つにして分かりやすくしました。 もちろん、ご自分でもっと増やしてもらって構いませんよ!


この回路をチビチップに接続して使います。LEDステッカーのプラス側をチビチップのピン0に、マイナス側をチビチップのGND(グランド)ピンにつなぎます。プログラムではピン0からピン5までをコントロールすることが出来ます。例えばコード(プログラム)がピン0をオンにするという時には、ピン0は+3Vに設定されます。そうすると電気はピン0からGNDに流れて、その道筋にあるLEDを光らせます。一方、コードがピン0をオフにするという時には、ピン0の電圧は0Vに設定されます。これはグランドと同じ状態です。この時には、ピン0とGNDの間に電圧の差がないためにこの間の電流は発生しません。
これは水の流れに似ていますね。高さの違う場所の間には流れが発生するけれど、同じ高さの場所どうしでは流れは起こらないというわけです。

作品を飾るのに、額縁を使いました。これは8月の記事で紹介したものと同じものです。
中の回路や絵を入れ替えて使えるように、回路台紙の裏側に延ばした回路銅箔テープとチビチップの接続場所を作り付けにした写真立てを使っています。


今までのチビトロニクスを使ったカードとは違って見えるでしょうか。でも電源としてコイン電池を使っていた今までの回路(下の写真)と同じです。コイン電池がチビチップへと形を変えて少し機能が加わっただけ。
なので、そんなに難しく考えなくてよいです。いろいろあるプログラムの例からエランで、試す。たったそれだけです。いわゆる、習うより慣れよ ですね。



もし、この記事を読んでいるあなたが、プログラムの世界に全くなじみがなくて、もっとプログラミングについて知りたいなと思ったなら、あるいはお子様へのプレゼントにしようかな。ということなら、Love to Code Creative Coding Kit はお勧めだと思います。このキットにはチビチップ/クリップ、ケーブル、電池ボックス付きのバインダー形式の冊子と、LEDステッカー、銅箔テープ、ファブリックパッチ、それから回路を書くときに便利なテンプレートが入っていて、他に買い足さずにすぐに遊べます。Love to Codeは電気回路についての本で、この中のお話しに沿って、ページに直接回路を作りながら読み進んでいきます。キットに入っているバインダーが箔押しのちょっと高級感のあるもので裏表紙もかわいいこと、バッテリーケースもついているのが個人的には気に入っています。かわいらしい登場キャラクター達が、コーディングについて教えてくれながら一緒にストーリーを進んでいく楽しみがあります。最後まで読み終えた時、彼らのことが大好きになっていること、うけあいです。

プログラミングの世界に足を踏み入れる 新しいことへの挑戦を楽しんで頂けたら嬉しいです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

にこりん

<必要物品リスト>Charge Me Up: Light Up Card Making Kit with Lawn FawnLove to Code Creative Coding Kit   キットの内容を単品でそろえるなら
  ・Love to Code のテキスト(ダウンロードはこちらのページ 下の方にスクロールするとあります。 )  



コメント

人気の投稿