いつまでもおめでとうが続く誕生日カード----導電性布テープは折れ曲がるカードの回路つくりには最適な材料です!
みなさま、こんにちは!
今月のチビトロニクス用のプロジェクト。なんとか頑張ってお届けできて嬉しいです。本当に日々ばたばたで落ち着かない日々。
今日は誕生日カードをお届けします。今日のカードには導電性布テープが必須です。
なぜ必須なのかの解説も少し交えて書きましたので、お読みくださいね!
今日のカードは、中を開くと4面のカードになっています。中を開くたびに、次の面が出てきて4面終わると、また繰り返しで延々とめくり続けられる。 ネバーエンディングストーリーの主題歌が頭に流れるのは私だけ?
チビトロニクスのDTだから、そこにライトを入れました。最初と4番目が光るページになっています。
「一体どうなってるの?」と思っていただけたら、やったぜ!と嬉しいです。
どなたかのお誕生日をお祝いしたい時、こんなカードなら、きっとお贈りする相手を喜ばせることができるかも?と思いながら作りました。
今回はConcord and 9thの Endless Birthday Infinity Dies を使っています。半円形のダイなのですが、折線もはいる優れもの。
でも持っていらっしゃらない方は、自分で作ることもできますのでご安心ください。
"Never Ending Card" とか"Endless Card" で検索をかけると、作り方やテンプレートもたくさん出てきます。(日本語のエンドレスカードでも少しありました。) 正方形のものをよく見かけますが、正円でも仕組みは同じ。応用編として作ってみてください。
1. 使用するもの
今日の大切なポイント; 回路は導電性布テープで作ること
このカードに導電性布テープはマストアイテムです。銅箔テープではだめなのです。
なぜならば銅箔テープは折り曲げに弱いため、今回のような折り曲げる場所を回路が通っている場合、せっかく作っても折り目で回路がすぐに切れてしまって、用をなしません。
ですので、必ず導電性の布テープ(お持ちでなく、でもすぐに作りたい!ということならば、折り目だけ導電性布パッチで繋いでおく、あるいは導電性の糸でつなぐというオプションもあり。)で対処してください。
・パネルのベース; 半円 8枚 80lbsの黒い紙を Endless Birthday Infinity Dies でダイカットする。Endless Birthday Stamp Set でスタンプ 金のヒートエンボスをする。光らせる場所を決めてライトの位置に穴をあける。
今回は1面目と4面目にライトを使いました。2,3面にもライトつけることができるのですが、少し複雑になるのと、厚みが出て若干もっさりした仕上がりになります。
・電池ホルダー; 厚さ1mmのシートを装飾用の1辺が円弧の四角のダイでカットします。 スライドする部分を切り出して、2個の電池用の穴を開けます。
・Conductive Fabric Tape; Chibitronics 今回の必須物品!銅箔テープでは折り目で切れてしまいます。
・LED stickers; Chibitronics 私は白12個使用しました。
・コイン電池; CR2016 (直径;20mm,厚み;1.6mm) ;2個
・飾りつけのパーツ; 吹き出しや小さいパネルを Endless Birthday Infinity Diesでダイカットしました。
・Press hereのバナー; 小さなバナーを作ってスイッチ用のラベルにしました。
Endless Birthday Infinity Dies ;Concore and 9th
Endless Birthday Stamp Set ;Concore and 9th
2. エンドレスカードの土台を作る
Concord and 9th のサイトに組み立て方の動画があるので参考にされると良いと思います。 大体5分くらいから組み立ての説明です。
光るカードを作る前に一度ご覧になってからデザインすることをお勧めします。
こちらが土台のパーツになります。 4枚の同じ形の半円。 とてもシンプルです。
2枚の半円を合わせて円にしてマスキングテープで仮止めしてから、2枚の円を90°ずらして重ね合わせると組み立てが簡単です。
方眼のマットの上で重ね合わせると位置合わせが簡単です。
下の写真に示した4か所の三角部分が土台の接着部位となります。
どんどんと形が変わるこのカードですが、この狭い4か所の場所だけで、固定されているなんて信じられます?
この固定部分にスリットを配置することで、回路を表裏、左右のパーツに配置することが可能となりました。次のセクションに回路の設計図がありますので、それを参考にしてください。
3. 回路
回路の設計図です。デザインから光らせたい位置を決めて、電池から回路がつながるように考えていきます。なるべく+と-の回路が交差しないように工夫して配置します。端の4か所の接着部分のスリットを通って裏面や左右に回路を配置しました。
4. 回路を作る
今回12個のライトを使うことにしたので、電池は2個使用することにしました。3Vの電池を直列に繋ぐので電圧は6Vになります。どのような場合に電池を2個使用した方が良いのかについては、以前のブログで説明したことがあります。電池2個用の電池ホルダーの詳しい作り方もその時に書いたので、よろしければこちらをご覧ください。
簡単にまとめると、たくさんのライトを使いたい時、色々な色のライトを同時に光らせたい時には、3Vよりも6Vで光らせた方が、まんべんなくきれいに光らせることができます。
でもご注意を!; 6V以上は使わないように! 6V以上をLEDにかけると過剰な電流が流れることで、LEDは壊れてしまい、使えなくなってしまいます。
まず最初に電池の下面が接する場所に導電性布テープを貼って、そこから回路を貼り始めます。下の写真で右側が電池のプラス側が、左側は電池のマイナス側と繋がります。 次に電池ホルダーの外枠を貼り付けます。 その次に上面に電池ホルダーの蓋を貼ります。この蓋は裏面に導電性布テープが貼り付けてあり、二つの電池のプラスとマイナスをつないで直列繋ぎを作ります。
導電性布テープをスリットに通す様子の動画です。糸のようにスリットを通しています。回路を枝分かれさせるための接続部分として、タブを作っているところもご覧ください。
1面目の回路です。1か所プラスとマイナスの回路が交差したので、マスキングテープを貼って絶縁してあります。
4面目の回路です。
回路が、スリットを介して前面、裏面、左、右に伸びている様子を下の写真で確認できます。下の2枚の写真にはスリットを通して回路がつながっているところを色付きのラインで示しました。
すみません! 設計図と実際の回路では少しだけ違うところがあります。間違い探しということで、上の2枚と下の2枚で違いを探してみてくださいね!
5. 仕上げ
最後の仕上げは飾りつけです。
順にパネルを開いて、4面のデザインを作ってお楽しみください。
今回私は表面の紙に80lbsの紙を使いましたので、重ねて貼る場合に折り目はカットして少し小さくして貼っています。(そうしないと折り目でたわんでしまうため)
折り目はカバーされていないので、布テープは黒く塗りました。が、見えているはしょうがないポイント(汗!)
きれいにこの配線を隠すには、マステでカバーするとか、表面を薄い紙を貼ることで全面カバーするのも一つの手かもしれません。飾りつけが終われば、完成です。真ん中から開いていくと、どんどん次の面が現れます。4面いったら、また最初と無限ループに入り、いつまでも終わらない。
お誕生日おめでとうをたくさん伝えたい方に送ってみてはいかがでしょうか。
今日はここまで。
興味を持って読んで頂きありがとうございました!
良い一日をお過ごしください。
Yukiko I.
コメント
コメントを投稿