キャンピングカーの中には........光るピーカブーカード 左右分離型スイッチの仕組みについても解説します!

みなさんこんにちは! にこりんです。
春になって鳥の鳴き声が元気に聞こえてきました。心も華やぐこの季節、日本では新生活が始まる皆さんも多いのではないかな。と思います。

今月は、キャンピングカーの中が光るピーカーブーカードを紹介します。
カバーページのキャンピングカー、そっと中を覗いて見ると小さいけれど居心地のよさそうな室内が見えます。そしてカードを開くと、、、、?かわいいきつねがお昼寝中。ほっこり心が温かくなる、そんな世界を目指してみました。

Jennifer McGuireさんがブログでピーカブーカードを紹介されていた後、すぐにEikoさんがチビトロニクスを追加搭載したハロウィンの光るピーカブーカードをブログで紹介していて、おーさすがEikoさん、やってくれるぜ!しびれるなぁー!!と思いました。が、本当のすごさをしったのは、Eikoさんの動画を見ながら自分で作ってみた時でした。ぱっと見て、ああ、いつものプルタブスイッチを応用してパネルにくっつけてスライドさせたんだな。と思ったけど、とんだ早とちりでした。これ、見た目以上に全く違うんです。びっくりでした。
なので、今日は記事の最後で何が違うかについても説明してみたいと思います。
そして、組み立ての順番とパネルののりしろの位置をEikoさんの方法と変えています。何度か作っているうちに、きっちり測って、きちんとスリットを切ったつもりなのに、紙の厚さや折り方で微妙なずれが生じて、スムーズに開かなくて引っかかったりスイッチの位置が微妙にずれてしまい、点灯具合が満足いかなかったりすることがあったため、実際に組み立ててからスイッチ位置を最終決定する方法にしました。もちろん大幅なずれには対応できませんが、少しのずれが許容される寛容な方法なので、もし、スムーズに動かない、点灯がいまひとつ。とお悩みの方がいらしたら、一度こちらの方法もお試しください。

では、始めましょう!

作り方

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必要物品
Happy Camper Mini Tryfold: Art Impressions 
・Paper; Neenah super crest #110, #80 
・コイン電池 3Vのもの
・フォームテープ
・両面テープ 強粘着性
・コピックマーカー あるいは お好きな画材


手順
1. パーツを準備

・カバーパネル 大きさ;4 1/4 x 8 1/4 インチ 1枚 2 3/4インチの位置で折り線を付けて折る。キャンピングカーのスタンプを押して、窓の部分をダイカットする。

・インナーパネル 大きさ; 4 1/4 x 8 3/4インチ 1枚
4 1/4, 81/2 インチに折り線を付けて折ります。のりしろのない面がカバーパネルと貼り付ける側になる。こちらをカバーパネルと重ねて同じ位置で窓をダイカットする。折った状態で反対側の内面窓の位置に印をつけ、それを目安にして室内のスタンプを押す。位置決めの仕方については、動画を参考にして下さい。

・スライド部にかぶせる小パネル 大きさ;4 1/4 x 2 3/4インチ きつねのスタンプを押し、背景の光を通したい部分を切り抜く。

・バックパネル  大きさ;4 1/4 x 5 1/2 インチ

・スイッチパーツ; 今回は1枚を折りたたむ形のスイッチを作ってみます!
大きさ; 1 1/2  x  1/2インチ 1枚   1/4, 1/2, 1, 1 1/4に折り線を付け、端から山、谷、谷、山折りにする。(Lawn Fawn pull tab add onの羽の作り方と同様。)

・ヴェラム きつねの背景の窓を覆う大きさ 2枚重ねで使用

2.回路を描いて、スリットを切る

・カバーパネル
折った小さい方の内面に右端から1/4, 1/2, 3/4インチの位置に縦の線を引く。
折り目から3/4 と1 1/4 インチの位置に横線を引き、1/2インチ四方の四角を書く。両方の縦の線の外側にスリットを切る。
カバーパネルを開いた位置でライトの位置を決めて印をつける。
LEDステッカーとスリットの位置をつなげる回路を描く。LEDのプラス端子を外側のスリットに、マイナス端子を内側のスリットにつなげる。

・バックパネル
裏側にし、左端から1/4, 1/2,  3/4 インチの位置に縦線を長く引く。
上端から3/4 と 3 3/4 インチのところに印をつける。
先ほど付けた印の間に幅1/16インチ(おおよそ1.6㎜程度)長さ3インチのスリットを切る。

カバーパネルを開いた時の状態がスイッチONとなる位置なので、この状態でカバーパネルとバックパネルの接続部の位置を確認する。

バックパネルの回路を書く。 プラス側の回路がスリットの外側、マイナスの回路がスリットの内側を通っていることを確認。
電池の位置に印をつける。

3.パネルを組みたてる:(冒頭の動画3’05”-5’35”を参照)
・カバーパネルの裏にインナーパネルを窓の位置を合わせて貼り合わせる。
・インナーパネルの下側ののりしろに、両面テープを貼り、バックパネルとインナーパネルを貼り合わせる。(動画 3’57”-4’45”あたり コツがあります)
スイッチパーツをスリットに差し入れて、一番下まで動かし(スイッチオンの位置)カバーパネルを開いた状態で貼り付ける。
*スリットのカット具合や紙の厚さ、折り方によって微妙な位置ずれが出ることがあるのですが、こうやって貼ると、すこしのずれは調整されます。もちろん、きちんと測ってきちんとスリットを切り、あまり厚くない紙を使って作ればさほどのずれは生じませんが、ちょっと雑な私にはこちらの方が失敗が少なく完成させることが出来ました。



4.回路を貼る (動画 6'29"-10'30")
銅箔テープを下書きに沿って貼り付け、LEDステッカーを印の位置に貼る。

・カバーパネル
銅箔テープをLEDステッカーの位置から、スリットに向けて貼る。スリットを通して、スイッチパーツの半分ずつの面に貼り付ける。外側半分はプラスの回路、内側の半分はマイナスの回路で完全に分離していることを確認。
これは今回のスイッチの仕組みのキモなのです。もし、左右をつなげてしまうと、ショート回路となるのでライトは光りません。
LEDステッカーを印の位置に貼る。

・バックパネル
電池の位置の両面テープの剥離紙を剥がし、スリットの裏側に銅箔テープを折り返して貼ってから電池の位置までマイナス側の回路を貼る。
電池をプラスを上にして貼り付ける。
プラス側の回路を同じくスリットの裏側に折り返して貼り、そのまま電池のプラス面まで貼る。




カバーパネルを開いた位置でライトが点灯することを確認したら、LEDステッカーの端子に上から短い銅箔テープを貼って接続を補強する。

5.色塗り
どの段階でやっても構いません。最初でも途中でも最後でも。。。楽しいリラックスタイム。

6.仕上げ
スイッチパーツをスリットに差し込み、裏紙を貼り付ける。これで、スイッチパーツは抜けなくなり、カードの構造が固定されます。
カードストックをバックパネル裏側にフォームテープを使って貼り付ける。

これで完成です!


中の世界を覗き込む、昔からドールハウスやミニチュアが好きだったので、シャドウボックスやピーカブーカードに部屋や窓の外の景色を再現したくなります。今回のピーカブーカードはそんな私の大好物の世界。お楽しみいただけたら幸いです。

このタイプの光るピーカブーカード、1月のクリエイティベーションのアドバンスクラスの課題でした。二つの仕掛けが組み合わさっているカードなので、スムーズに開いてキレイに光るをいきなり達成するのは少し難しいかもしれませんが、少しのずれはご愛敬。開くと絵が変わって更に光るなん!作るのももらうのもとても楽しいカードです。
そして、もし、えーこれ、難しすぎる!と感じるようであれば、まずはJennifer Mcguireさんの動画を見ながらピーカブーカードを作ってみて、それから回路を作って光らせてみるというのがおススメです。

そして、冒頭の作り方動画ですが、Eikoさんの動画の方が完璧なので、まだ光るピーカブーカードを作ったことのない方は、そちらからご覧になるのをお勧めします。(いつも頼りにさせてもらってありがとう!Eikoさん)

今日の一口メモ:左右分離型のスイッチについて

さて、今回のスイッチの仕組みは、Eikoさんが考えたものなのですが、そのすごいところについて少し説明してみます。こういうのがお好きな方は是非お読みください。
今回のような動くパネルの上にあるLEDを光らせるためには、スライドスイッチにプラスとマイナスの両方の通り道を載せることが必要です。以前、動く気球が光るカードをEikoさんが作った時に、彼女はスイッチに2本の銅箔テープを平行に並べて解決していました。でも、去年秋に発表されたピーカブーカードではそこから更に進化していて、スイッチの外半分はプラス、中半分はマイナスの回路として分離してあるのです!私にとってはここ、思わずうなるほどの感動でした。

模式図と回路の写真で説明してみます。
      
右の模式図右半分の水色の斜線部は、バックパネルを表しています。
電池のプラスから延びる回路は赤、マイナスから延びる回路は青で示しました。
スリットの向かって右側はマイナスの回路です。

左半分黄色の斜線部は、カバーパネルのスライドする小さな部分を表しています。
スリットをスイッチパーツが動いて、バックパネルとカバーパネルのスライド部の回路が繋がる場所に来ると、電池のプラスからLEDのプラスへ電池のマイナスからLEDのマイナスにつながる回路が繋がり電気が流れるのです。
もし、いつものスイッチパーツのように、右側と左側をつないでしまったらどうなるでしょう? それはショート回路を作ったことになるので、LEDに電気は流れず光りません。

マニアックすぎる?!(笑)でもショート回路ってこういうことかー。と実感できるので、是非試してみてください。

いかがでしょうか。Eikoさん考案の、動くパネル上に貼ったライトを光らせることができる今回の回路とスイッチ、実は見た目以上にすごいのです。是非一度作って体感してみてくださいね!


長文になりました。最後までお読み頂きありがとうございました。
良い春の一日をお過ごしくださいね!
    
にこりん

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